サバイブのこと(2)


中学生のころの追記。

中学のころは生活こそ問題なかったが、自分に問題が無かったわけではない。
小学生のときよりは分別がついて自分で虐待現場であったことを客観視するようになるとそのあまりのヤラレっぷりに愕然とし、また、性の仕組みを知ったり周りが色気づいてきたのを見てなおさら、昔の体験を認めることが難しく(だから無かったことにしたかった)、メンタルなほうにちょっとずつ負担がかかっていた。
たまに、自分ひとりでいると現実感がフワンと無くなって体が浮いたように感じたり、根拠も無くどん底のように不安になったりした。そのように衝動的に不安になったときはクラスの友達に電話をして話をすることで難を逃れたが、今度は電話を切るのが怖くて怖くてしかたがなくなり、長電話の常習者になっていた。

↑依存症?しかしどんなに長電話しても埋められないものは埋められないとうすうす気付いていたし、だからこそ友達に電話しすぎないよう必死でコントロールはしていたんだけど、「ぐみちゃん、変」て怪しまれていただろうか。今となってはわからない。かれらとは学校では一緒にくだらないこと一所懸命したり涙が出るほどげらげら笑ったり、普通に交流していた。だけど・・
なんか電話しながら「普通を分けてもらっているんだ」と思っていたことまで思い出した。やっぱりどこまでも愛情乞食かよ。ゴメンガックシ。せめて私からも何かかれらに与えるものがあっただろうか?それも今となってはわからない。

しかし、「普通(愛情?)を分けてもらっているんだ」の状態は、長男のような「愛情をもらいやがって。分けろ」と紙一重ではないか。きわどい・・・。


長男が家にに戻ってくると知ったときのショックといったら、なかった。中学生の私は「幻じゃないよね」と思いながらも一面では虐待を無かったことにしたがっていた。
もしかして両親も長男ともう一緒に暮らさないと決めたのかもしれない、そしたらもう奴に一生関わらなくて済むかもしれない、両親は私のことも心配してくれているのかも!と、自分に都合のいい幻想も抱いていた。小学生のときに「念じても通じない」を思い知っても、懲りていない。トホホ・・・。
しかしやっぱり虐待はあったし、またどういう目に遭うかわからない状況にもどるのだ。奴が戻ってくる。