清原なつの忘れ物BOX1・2を購入
サボテン姫とイグアナ王子 (清原なつの忘れ物BOX (1))
- 作者: 清原なつの
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2005/05
- メディア: コミック
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- 偏差値と原発で示される田舎と都会の力の差、
- 上流階級(端的にグルメ)の弱さ、
- よその女を村に収着させるためのしつこい強姦、
などなど。
清原さんはわりと生活の中の問題に目ざとく切り込んでいく作家さんで、老いとか性とか差別とか身体機能とかにすごくこだわって、でも「その中で拠り所を探して生きてくしかないのよねー」という柔らかいオチを毎回ちゃんと用意している。
これらの作品にもちゃんと同じオチがありますがオブラートがうすい感じ。「ハッピーエンドでは決してありませんよ」という声がいつもより大きい。そしてその声を大きくした作品が首尾よく忘れられ続けていたのは、ほんとうに偶然なのだろうか?
読後気分が良くはならないけど買ってよかった