虐待の記憶(4)

ちょっと生々しい内容、ご注意!

小学校時代、家のなかで逃げても加害者に捕まると、あとは性的接触だ。肉体的不快感もひどかったが精神的に潰され続けたことの不快感のほうがいまだに尾を引く。


強制的に呼びつけられて脅され口止めされたあと、加害者側だけが気持ちよくなることをされる。なのに加害者ときたら「強制で事に及ぶ自分」があまりお気に召さないのか、先に謝罪し、私の了承を得ることからはじめるのだ。
私は性接触に加えて身体的暴力、という最悪の事態を恐れて話をあわせたが、時々顔色を見ながらもういやだと言った。しかし加害者は余裕で、(つか顔色を伺う態度自体、加害者の快楽を刺激しただろう。思い出すとアチャーと思うが、当時の自分に「だから黙っていろ」とは言えないものだ。)ソンナコトイウナヨ〓と宥めにかかるのだった。『お前だけは味方だ』とか『純粋な気持ちだ』とか、思春期の性的妄想セリフをたくさん聞いたよ。もう状況的に自分の籠の鳥にしていたし、年長者の余裕やら成長期の身体的喜びなんかも見せつけてみたかったのでしょうか。


なんで私が加害者の欲求や衝動をすべて(ほんとうに、全て)ぶつけられなければならないのか?それは単に家で一番小さい子だったからだ。ぶつけても文句言う知恵も力もないからだ。
私が母の愛情を独占していたからという解釈も父や長男の頭の中にはあるだろうが、独占させていたのは母であり、父だ。そこを私に頼るのは間違いなのだ。