ヘルタースケルター

田中圭一への嫌悪感を書いた日、書庫のヘルタースケルター (Feelコミックス)(岡崎京子)が目に付いたのでいっき読み。

出だしの【最初に一言 笑いと叫びはよく似ている】という一文にガッツーンと撃たれる。

終盤の【あなたが白くなると私は黒くなる】で芯から熔けた。リメンバーりりこ!

ヘルタースケルターは、連載当時、私の杖の一本に使わせていただいていた。同時期に使っていた杖は萩尾望都の「残酷な神が支配する」などがある。残酷な〓が客観的な感情の説明書ならヘルター・スケルターはサバイバルの心の内側の風景で、ひたすら身を預けるものだった。

人の叫びを聞くとき、いや聞こえたとき、嫌がるのも貶すのも同情するのも悲しむのも喜ぶのも反応する側の自由だが、やめろという声だけは絶対に届かないんだよなあと、ボンヤリ思った。