看守とおつとめ

私はこれぞ看守型という教師は2人出会いました。小学校と中学校のときです。

小学校のときの女性の教師はズバリ担任で、私が保健室登校してたのはそのときでした。口癖は「マナー」と「ルール」。子供を厳しく取り締まる割には男子に甘かったりして、気がついたらクラスには、一部パワーをもてあましがちな男子連中が結束し、女子をひとりずつ苛めていくという習慣ができていました。そんなに上の学年じゃなかったので複雑な内容の苛めではなかったとは思います。多勢に無勢という点と、自分たちをひいきにする教師の威を借っている点は今思い出しても卑怯だし、暴力は暴力ですが。


苛めが私の番になったときに、私は沢山騒いだので、親はいかるわPTAで問題になるわ。そのときの私の両親はすごく強かったです。私の言葉を信用して(←私の顔に打撲傷という物的証拠もあったからと思いますが)父がその先生に直接意見を言いにいったり、母が保健室登校の私を保護したり。父は手強い敵(本人は曲がった奴と表現していたような・・・)に対するときに最も能力を発揮すると自分で言っていましたが、本当にそうみたいです。苛めのことで、父の外の顔を垣間見たという感じですね。垣間見たからってべつにどうという訳ではないのですが。

父が教師にどんな抗議を続けたか私は知りませんし知らされていませんけど、私は自分が登校しても息ができればよかったので(←これ以上苛めのことを考えるのがイヤで逃げたい、という姿勢。息ができないとサッサと保健室に行ったり早退した、が、家は家で狩場となる危険があり怖い場所だったり)、とりあえず両親が、私が窒息しないように頑張ってくれたことに感謝、というのが弱くも正直な感想なのです。でも、結局そのクラスで苛めはなくなりませんでした。次の子が更なるひどい目にあっていただけです。

後日、私が騒いだときの苛めはクラスでも後々○○○事件と呼ばれる始末。トホホ。苛めっ子たちは○○○事件を思わせるアイテムを見かけると『ぐみ、おまえ○○○事件だったよな〓』と気さくに話しかけてくるし。ええっ?!って思いました。それを聞きとがめた看守教師は、顔を引きつらせてササッと逃げる、という。おかしな後味の経験です。決していい意味ではなく。

ちなみに中学の時の看守型教師は別のクラスの担任だったですが、(そのクラス、とっても統制のとれていたクラスでした)小学校のときの看守教師より徹底していました。
ただ中学生になると自己ができてきて横のつながりも強くなって、だれかが理不尽な目に遭っても自分らでそれなりにフォローし合えていました。隠れて励ましあったり、教師の支配が深くは及ばなくなるというか。そういう意味では痛くない経験でした。その教師のむき出しの支配欲を目の当たりにしている時間は、やっぱり不快でしたけど。
そして、その教師が担任だった組の子達は、痛くないと言っていられなかったことも多かったと思います。